2012年1月12日木曜日
ball.1 JリーグとTV放映(中)
さて、ここからは以下の番組に焦点を当てて分析を進めていきたいと思います。
2011年11月27日(日)1時58分~3時28分/MBS関西/Jリーグ第33節(ガンバ大阪1-0ベガルタ仙台)
まずは、同番組の構成を簡単に見ていきましょう↓
(多少の誤差や不明点あり)
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①~2分:1時58分-2時00分(CM)
栄養ドリンク(タケダ)→防寒インナー(アルペングループ)→携帯アプリ(LINE)→健康サプリ(Amway)→
カラオケ(DAM)→携帯(SAMSUNG)→ 栄養ドリンク(タケダ)→パチンコ(?)
②~5分:2時00分-2時03分(試合前の映像)
スタジアム映像→前節までの結果&ハイライトシーン/解説陣の紹介(元Jリーガー/芸人/アナウンサー)→フォーメーション紹介
③~20分:2時03分-2時18分(前半戦 試合開始-15分まで)
④~22分:2時18分-2時20分(CM)
携帯ゲーム(モバゲー)→ビール(SUNTORY)→防寒インナー(アルペングループ)→
ソーシャルネット(GREE)→DVD(TSUTAYA)→タイヤ(ブリヂストン)→携帯ゲーム(モバゲー)→CD告知(?)
⑤~27分:2時20分-2時25分(前半戦 21-25分まで*ゴールシーン)
⑥~30分:2時26分-2時28分(CM)
携帯ゲーム(モバゲー)→オートバイ(レッド・バロン)→弁当(セブンアンドワイ)→TVゲーム(SEGA)→
ビール(SUNTORY)→携帯ゲーム(モバゲー)→CD告知(?)→プリンター(brother)→映画試写会(?)
⑦~38分:2時28分-2時36分(前半戦 38分-前半終了まで)
⑧~40分:2時36分-2時38分(CM)
携帯(SAMSUNG)→タイヤ(ブリヂストン)→ウイスキー(SUNTORY)→携帯ゲーム(モバゲー)→
DVD(TSUTAYA)→スノボ(アルペングループ)→携帯ゲーム(モバゲー)→CD告知(?)→映画試写会(?)
⑨~42分:2時38分-2時40分(ハーフタイム)
スタジアム映像→前半戦のハイライトシーン
⑩~55分:2時40分-2時53分(後半戦 試合開始-12分まで*二川投入)
⑪~57分:2時53分-2時55分(CM)
携帯アプリ(LINE)→携帯アプリ(LINE)→化粧品(無印良品)→携帯ゲーム(モバゲー)→
ケーキ(セブンアンドワイ)→携帯ゲーム(モバゲー)→結婚式場(?)→映画試写会(?)
⑫~69分:2時56分-3時08分(後半戦 続きから25分まで)
⑬~71分:3時08分-3時10分(CM)
携帯(SoftBank)→ティッシュ(クリネックス)→携帯ゲーム(モバゲー)→美容(朝日美容外科)→
TVゲーム(SEGA)→防寒インナー(アルペングループ)→DVD(TSUTAYA)→
携帯ゲーム(モバゲー)→カラオケ(?)
⑭~74分:3時10分-3時13分(後半戦 33-36分まで)
⑮~76分:3時13分-3時15分(CM)
携帯ゲーム(モバゲー)→ タイヤ(ブリヂストン)→電化製品(ミドリ電化)→ビール(SUNTORY)→
携帯ゲーム(モバゲー)→ カラオケ(?)→携帯ゲーム(モバゲー)→映画告知(?)
⑯~90分:3時15分-3時28分(後半戦 続きから試合終了まで)
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構成を見て、初めに目に付いたのはこの番組の尺が90分であるということ、
そして、同日の14時から行われた試合の録画であるということです。
(上)に書いたことの繰り返しになりますが、現在のJリーグは“民放”にとって
もはや視聴率の稼げるコンテンツではなくなっています。
同日のMBSの番組表を見ても、13時23分~15時30分までは
『特選ミステリー劇場「税務調査官窓際太郎の事件簿18」』
15時30分~16時54分までは
『2011カシオワールドオープンゴルフ最終日』
が放映されており、これらの番組の方が『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』よりも
数値を見込めるという目算が現代の基準のようです。
また、『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』よりも優先された、
『特選ミステリー劇場』や『ゴルフ』といった番組がともに、
編集過程を経た後のコンテンツであるということも注視すべきでしょう。
3アウトごとに攻守交替の時間を挟む野球や、
1演技ごとに評価の時間を設けるフィギアスケートとは違って、
約束された空き時間が少ないサッカーは“民放”に不向きなスポーツだと思います。
なぜなら、サッカーにおいて基本的にハーフタイム以外の空き時間は
すべてアクシデントによるものだからです。
ケガや乱闘、停電や落雷など、それらが起これば、試合は中断されますが、
再開される正確な時間は誰にもわからない。
ファウルを受けてうずくまった選手が、次の瞬間、何食わぬ顔でボールをセットし
プレイを再開させるというシーンも皆さまにとってはお馴染みの光景でしょう。
しかし、“民放”側からすれば、空き時間が不確定なLIVEほど扱いづらいものはない。
上の①、④、⑥、⑧、⑪、⑬、⑮にあるように、“民放”の番組には、
スポンサーのCMが必ず挿入されています(スポンサーからの協賛金によってコンテンツが作られている、という現状がある以上、 CM の時間を削ることは不可能だと言えます)。
そして投資をしている以上、できるだけ視聴者が多い時間に
スポンサーがCMを流してほしいと思うのは自然なことです。
ですが、放映する側に立って考えてみれば、LIVE中に、スポンサーを納得させるタイミングに、CMを流すことは困難を要します。
例えば、試合が中断され、ここだ!と思ってCMを流している間に、展開を左右するようなゴールが決まってしまったとしたら、そのCM/スポンサーの印象はネガティブなものになるでしょう。
だからといって、15分あるハーフタイムの間に一挙に流せるかと言えばそんなこともない。
スタジアムの観客と同様に、視聴者にとってもハーフタイムは休憩の時間であって、
チャンネルを変えたり、テレビを離れる確率が高い=数値が下がる時間に
CMを流すメリットはスポンサーにとっても少ないからです。
では、どのようなカタチであれば、“民放”でJリーグを放映することができるのか。
2011年11月27日(日)1時58分~3時28分/MBS関西/Jリーグ第33節(ガンバ大阪1-0ベガルタ仙台)とは、以上の問題を踏まえた上で、制作側がスポンサーとのコンセンサスを得れると判断し、放映されたコンテンツだと思います。そして、深夜に放映された理由も以上の問題が深く関わっていることでしょう。
同コンテンツの編集は、いち視聴者の感覚として、お世辞にも優れているとは言い難いものでした。解説陣の実況が録画用に録り直されたものではなく、LIVE時に録音されたものであったこと、CMが挟まれたあと、果たしてどこからどこまでがカットされた時間なのかが不明瞭であったこと、CMに切り替わる回数が多すぎてTV観戦に没入できなかったこと、など例を挙げればキリがありません。
しかし、単に不満点を挙げるだけでは現況は何も変わらないと思います。
ということで(下)では90分間の放映時間、うち計14分のCMという現況に合わせた番組構成の私案を提出してみたい。
そして、この問いに対して同時に皆さまの私案を見聞きしてみたいというのが自分の願いです。
生放送を見送られた瞬間に、『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』は編集可能なものへと成り代わったはずです。つまり、試合前のウォーミングアップから前半戦、ハーフタイム、後半戦へとリニアに続く時間の流れや、途中に起こるであろうアクシデントも含めた試合時間を、自在に切り貼り/伸縮できるコンテンツとなる。
このコンテンツをどのように編集し、組み上げるのか。
過去のサッカー番組、それも海の向こうの番組にヒントをもらいながら、しばし考察を続けていきたいと思います。
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