2012年1月12日木曜日

ball.1 JリーグとTV放映(上)



サッカーを愛する皆さま、ご機嫌いかがでしょうか。
三が日が明け、各クラブの運営が動き始めるこの時期、
次々と発表される移籍のニュースにやきもきされている方も多いかと思われます。
来シーズン、あの選手はどこのクラブでプレイしているのか。
あの監督はどのような戦術でチームを指揮するつもりなのか。
加入が決まった選手はどのようなプレイを魅せてくれるのか。
パブに集まり、暖炉を囲みながら、サポーターたちが各々の持ち寄った噂話に
胸を弾ませることから、“ストーブリーグ”と呼ばれるこの時期も
サッカーの醍醐味のひとつであり、ともすれば、皆さまが酒場に集まるその夜ですら
リーグ戦の前の重要な一節なのかもしれません。
そのような時期の、酒の場の暖の燃料になればという願いを込めて、
今回はサッカーとTV放映という問題について考えたことを書いていきたいと思います。
さて、突然ですが、ここで視聴率に関する問題を3つ↓
それぞれの平均視聴率を大体で良いので考えてみてください。

①1993年5月15日(土)19時27分~/NHK総合/Jリーグ開幕戦(ヴェルディ川崎-横浜マリノス)
②2011年1月25日(火)22時20分~/テレビ朝日/アジアカップ2011準決勝戦(日本代表-韓国代表)
③2011年3月5日(土)14時02分~/NHK総合/Jリーグ開幕戦(名古屋グランパス-横浜マリノス )



さて、整いましたでしょうか。では、早速以下に正解を↓↓↓




①32.4%
②35.1%
③3.7%


まず、はじめに断っておきたいのは、上記の①から③の数値の単純な比較は難しい、ということです。
複数のチャンネルで同時刻にひとつのコンテンツを流す“多チャンネル時代”=現代において、
1チャンネルだけの視聴率をそのコンテンツの視聴率と認めるには無理が伴うでしょう。
実際に、上で挙げた①の試合がNHK総合の独占放送だったのに対して、
②と③の試合はそれぞれ②NHKBS1と③スカパー/e2/スカパー光といった
他のチャンネルでも同時に放映されています-中には携帯やPCから視聴される方もいるでしょう-。
つまり、それらすべてを同じ比率で集計し、合算した数値でなければ、
過去との比較は客観性を欠いてしまう、ということです。
とは言え、たとえこの問題を考慮に入れたとしても、過去の同リーグや代表戦に比べて、
Jリーグに関する視聴率の現況が悪化の一途を辿っていることは、疑いありません。
事実、ここ5年間の開幕戦だけに目を向けても、その数値はどれも惨憺たるものであり、
NHKやケーブルテレビを除く“民放”からJリーグが放送されなくなった、という感覚は
皆さまとも共有できるのではないでしょうか。

④2006年3月4日(土)15時55分~/NHK総合/Jリーグ開幕戦(ガンバ大阪-浦和レッズ)
・・・5.3%
⑤2007年3月3日(土)15時55分~/NHK総合/Jリーグ開幕戦(浦和レッズ-横浜FC)
・・・6.0%
⑥2008年3月8日(土)14時00分~/TBS/Jリーグ開幕戦(横浜F・マリノス-浦和レッズ)
・・・4.6%
⑦2009年3月7日(土)15時55分~/NHK総合/Jリーグ開幕戦(鹿島アントラーズ-浦和レッズ)
・・・6.4%
⑧2010年3月6日(土)14時00分~/TBS/Jリーグ開幕戦(FC東京-横浜F・マリノス)
・・・3.9%

開幕戦でこの数値ですから、その後のリーグ戦で更に数値が冷え込んでいくことは想像に難くないはずです。
そして、サッカーに限らず数値が取れないコンテンツを“民放”が取り置いておくことはほとんどないので、
結果、開幕戦と優勝のかかった最終戦以外は「一年に何度か観れたら御の字」といった時代が、ここ数年続いています。
(詳しくはJリーグの公式記録を参照)
こうした現状から民放を離れ、スカパーやBSなどの専門チャンネルと契約する方も多いと聞きます。
そして、中にはJリーグよりも海外のリーグに興味を注がれている方もいるかもしれません。
しかし、契約の存否や個人の趣向とは別に、
国内の民放でJリーグがどのように扱われているかを知っておくのも、無益なことではないでしょう。
現在、Jリーグというコンテンツはどのような時間に、どのような番組として構成されているのか。
テレビ放映上の海外との違いはなにか。
参考となる点や改善すべき点はないのか。
これらの問いをもとに(中)からは、具体的な番組に焦点を合わせて続けていきたいと思います。


*今年もどうぞ宜しくお願いします。


JリーグとTV放映(中)へ

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