エッセイの中の一節です。
1968年より放送が開始された日本で初めての海外サッカー情報番組、「ダイヤモンドサッカー」(*当初の番組名は「イギリスプロサッカー」)。
まだプロリーグも無かった時代、日本に本場のサッカーを知らしめた伝説の番組として、その存在を見聞きしている方も多いことでしょう。
しかし、歴史的価値以外にも、同番組の中には今や忘れ去られた多くのアイデアがあったようです。
放送開始の時点から、「ダイヤモンドサッカー」が輸入し、番組内で用いたBBC(英)の試合映像について、大住氏はこのように感想を述べています。
BBCの編集は完璧だった。プレーを切ったようにはまったく見えないのに、二〇分余りで前半が終了してしまったのだ。その秘密は、ゴールキックとゴールキックの間をそっくりカットするという「マッチ・オブ・ザ・デイ」の発明による編集方法にあった。
シュートがゴールを外れる。観客席からゴールキーパーにボールが戻ってくる。ゴールキーパーがアップになり、ゴールキックが行われる・・・・・・。ところが、われわれが画面で目にするそのゴールキックは、五分以上も経た次のゴールキックなのだ。(『「ダイヤモンドサッカー」の時代』p34)
使用するボールの数が“ワンボール”から“マルチボール”へと移り変わった現在においても、
使用するボールの数が“ワンボール”から“マルチボール”へと移り変わった現在においても、
上記の編集方法は充分に適用可能なものでしょう。
そして、この編集方法にはLIVE感を損なうことなく、試合時間自体を短縮することができるという利点があります。
(中)で構成表を通して見てきたように、現在、Jリーグというコンテンツには試合すべてを放映できる時間の枠が与えられていないことが多い。
(*例えば、皆さまが、関西在住の“民放”しか観ることのできない視聴者であった場合、2011シーズン、テレビでガンバ大阪の試合を観戦できた数は34試合中6試合(うち録画が4試合)、セレッソ大阪の試合を観戦できた数は34試合中5試合(うち録画が3試合)しかありません*Jリーグ公式記録参照)
しかし、このようなJリーグコンテンツ不況の時代にこそ、上の手法は用いられるべきではないでしょうか。
大住氏の言葉を踏まえれば、この手法によって、一試合の放映時間は40分余りに短縮されるでしょう。
そして(仮に『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』戦と同様)、ここに14分間のCM時間を足したとしても、合計は1時間にも満たない。
つまり、Jリーグのあらゆる試合を1時間の番組にパッケージ化して放映することができる。
また、「ゴールキックとゴールキックの間をそっくりカットする」という原理を使えば、その時間は45分にも、30分にも短縮することができるのです。
次にもうひとつ、実況の問題について簡単に触れておきたいと思います。
(中)で述べたように、MBS関西で放映された『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』には
解説陣の実況が録画用に録り直されたものではなく、LIVE時に録音されたものであったため、
CM明けにどこからどこまでがカットされた時間なのか、いま何分から映像が再開されているのかがよく判らないという難点がありました。
しかし、この難点に対して、試合終了後に新たな解説陣を招き、録画用の新たな実況を吹き込めというのも野暮でしょう。時間的にも、経費的にもこのリクエストは困難を伴うに違いない。
というわけで、ここでは別のリクエスト、BBCの編集方法と連動した実況や放映のあり方を考案してみたいと思います。
①選手紹介の前に放映する試合時間のタイムスケジュールを映す/読み上げること
②両軍のゴールキック時には、必ず画面に時間表示を映すこと(そのつど解説陣はその時の試合時間をコールすること)
③録画でも使うということを解説陣に伝えておくこと
①において、CM挿入の時間帯を紹介する必要はないでしょう。
CMを観たいか観たくないかという個々の趣向よりも、スポンサーによって番組が成立しているという事実を自分は尊重したい。
LIVE後の録画放送である以上、あくまでも何分から何分を切り取って放映することにしたのかという説明があれば個人的には充分に観戦しようという気持ちになれます。
(デジタル放送のページでいつでもタイムスケジュールを確認できれば、より利便性は高いでしょう)
また、②においてもそれは同様で、われわれは少なくとも100分の尺を要すJリーグのひと試合をこのように短縮/編集したのだ、という制作側からのタネ明かしがあれば、皆さまを含む、視聴者の側もより放送に没入できるのではないでしょうか。(③に関しては、「解説=プロフェッショナル」というテーマで、別の機会に言及したいと思っています)
さて、少々駆け足になりましたが、「JリーグとTV放映」というテーマに関する問題はここまでで幾つか用意できた気がします。
そして、この考察の動機のひとつでもありますが、現在、Jリーグを始めとする日本のサッカーを取り巻く環境には、まだまだ改善の余地があると言わざるを得ない。
代表だけに注目する“代表厨”、地元のクラブだけに感情を移入する“Jリーグ厨”・・・各々のスタイルは様々なれど、連日“民放”でサッカーを放映していない強豪国など世界には皆無です。
年中、テレビやラジオからサッカーが放映され、各地の街並みから各々のライフスタイルまでをもサッカーが左右する。カフェからバー、さらには家庭の中までもサッカーの話題が咲き乱れる。このような文化が根付いたとき、日本のサッカーは更に素晴らしいものになることでしょう。
その先駆けとして、現在、“民放”でひとつでも多くのJリーグコンテンツが放映されることは急務だと自分は感じています。
サッカーを日本の文化にしたくて走って来ました(三浦知良)
さて、こうしてさらってきた問題を踏まえた上で、『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』というコンテンツの有り得たタイムライン、のべ90分間に渡る私案を、以下に提出して最後にしたいと思います。
そして、この私案に対して同時に皆さまの私案や意見を見聞きしてみたいというのが自分の願いです。
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①~4分:(CM)
②~9分:(試合前の映像)
スタジアム映像→前節までの結果&ハイライトシーン/解説陣の紹介→タイムスケジュール紹介→フォーメーション紹介
③~39分:(前半戦)
④~43分:(CM)
⑤~48分(ハーフタイム)
スタジアム映像→他会場の前半戦のハイライトシーン→前半戦のハイライトシーン
⑥~52分:(CM)
⑦~72分:(後半戦)
⑧~74分:(CM)
⑨~86分:(試合後の総括)
スタジアム映像→試合全体のハイライトシーン→解説陣によるポイント解説→他会場の試合全体のハイライトシーン→今後の日程について
⑩~90分:(CM)
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「ダイヤモンドサッカー」の時代

蹴球神髄―サッカーの名言集
そして、この編集方法にはLIVE感を損なうことなく、試合時間自体を短縮することができるという利点があります。
(中)で構成表を通して見てきたように、現在、Jリーグというコンテンツには試合すべてを放映できる時間の枠が与えられていないことが多い。
(*例えば、皆さまが、関西在住の“民放”しか観ることのできない視聴者であった場合、2011シーズン、テレビでガンバ大阪の試合を観戦できた数は34試合中6試合(うち録画が4試合)、セレッソ大阪の試合を観戦できた数は34試合中5試合(うち録画が3試合)しかありません*Jリーグ公式記録参照)
しかし、このようなJリーグコンテンツ不況の時代にこそ、上の手法は用いられるべきではないでしょうか。
大住氏の言葉を踏まえれば、この手法によって、一試合の放映時間は40分余りに短縮されるでしょう。
そして(仮に『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』戦と同様)、ここに14分間のCM時間を足したとしても、合計は1時間にも満たない。
つまり、Jリーグのあらゆる試合を1時間の番組にパッケージ化して放映することができる。
また、「ゴールキックとゴールキックの間をそっくりカットする」という原理を使えば、その時間は45分にも、30分にも短縮することができるのです。
次にもうひとつ、実況の問題について簡単に触れておきたいと思います。
(中)で述べたように、MBS関西で放映された『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』には
解説陣の実況が録画用に録り直されたものではなく、LIVE時に録音されたものであったため、
CM明けにどこからどこまでがカットされた時間なのか、いま何分から映像が再開されているのかがよく判らないという難点がありました。
しかし、この難点に対して、試合終了後に新たな解説陣を招き、録画用の新たな実況を吹き込めというのも野暮でしょう。時間的にも、経費的にもこのリクエストは困難を伴うに違いない。
というわけで、ここでは別のリクエスト、BBCの編集方法と連動した実況や放映のあり方を考案してみたいと思います。
①選手紹介の前に放映する試合時間のタイムスケジュールを映す/読み上げること
②両軍のゴールキック時には、必ず画面に時間表示を映すこと(そのつど解説陣はその時の試合時間をコールすること)
③録画でも使うということを解説陣に伝えておくこと
①において、CM挿入の時間帯を紹介する必要はないでしょう。
CMを観たいか観たくないかという個々の趣向よりも、スポンサーによって番組が成立しているという事実を自分は尊重したい。
LIVE後の録画放送である以上、あくまでも何分から何分を切り取って放映することにしたのかという説明があれば個人的には充分に観戦しようという気持ちになれます。
(デジタル放送のページでいつでもタイムスケジュールを確認できれば、より利便性は高いでしょう)
また、②においてもそれは同様で、われわれは少なくとも100分の尺を要すJリーグのひと試合をこのように短縮/編集したのだ、という制作側からのタネ明かしがあれば、皆さまを含む、視聴者の側もより放送に没入できるのではないでしょうか。(③に関しては、「解説=プロフェッショナル」というテーマで、別の機会に言及したいと思っています)
さて、少々駆け足になりましたが、「JリーグとTV放映」というテーマに関する問題はここまでで幾つか用意できた気がします。
そして、この考察の動機のひとつでもありますが、現在、Jリーグを始めとする日本のサッカーを取り巻く環境には、まだまだ改善の余地があると言わざるを得ない。
代表だけに注目する“代表厨”、地元のクラブだけに感情を移入する“Jリーグ厨”・・・各々のスタイルは様々なれど、連日“民放”でサッカーを放映していない強豪国など世界には皆無です。
年中、テレビやラジオからサッカーが放映され、各地の街並みから各々のライフスタイルまでをもサッカーが左右する。カフェからバー、さらには家庭の中までもサッカーの話題が咲き乱れる。このような文化が根付いたとき、日本のサッカーは更に素晴らしいものになることでしょう。
その先駆けとして、現在、“民放”でひとつでも多くのJリーグコンテンツが放映されることは急務だと自分は感じています。
サッカーを日本の文化にしたくて走って来ました(三浦知良)
さて、こうしてさらってきた問題を踏まえた上で、『ガンバ大阪-ベガルタ仙台』というコンテンツの有り得たタイムライン、のべ90分間に渡る私案を、以下に提出して最後にしたいと思います。
そして、この私案に対して同時に皆さまの私案や意見を見聞きしてみたいというのが自分の願いです。
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①~4分:(CM)
②~9分:(試合前の映像)
スタジアム映像→前節までの結果&ハイライトシーン/解説陣の紹介→タイムスケジュール紹介→フォーメーション紹介
③~39分:(前半戦)
④~43分:(CM)
⑤~48分(ハーフタイム)
スタジアム映像→他会場の前半戦のハイライトシーン→前半戦のハイライトシーン
⑥~52分:(CM)
⑦~72分:(後半戦)
⑧~74分:(CM)
⑨~86分:(試合後の総括)
スタジアム映像→試合全体のハイライトシーン→解説陣によるポイント解説→他会場の試合全体のハイライトシーン→今後の日程について
⑩~90分:(CM)
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「ダイヤモンドサッカー」の時代

蹴球神髄―サッカーの名言集
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